国境越え指南
〜国境への行き方・税関・国境から最寄の街へ〜


目次
キルギスタン→カザフスタン カザフスタン→ウズベキスタン
ウズベキスタン→トルクメニスタン トルクメニスタン→アゼルバイジャン
アゼルバイジャン→イラン イラン→トルコ
トルコ→ブルガリア ブルガリア→ルーマニア
ルーマニア→ハンガリー 以降は各国の項を参考


キルギスからカザフへ [日付:2008/10/16] 要ビザビザ取得方法
キルギス側税関まで まずはビシュケクの西バスターミナルへ行きましょう。
キルギス・ビシュケクからカザフ・アルマトゥまで直接行けます。所要時間5時間程度で300COM。一日10本以上出ています。ほかにも, オシュやシュムケント行きもあり。
西バスターミナルまでは114番のマルシュルートカで行けます。(114番はジベックジョル通りを東西に往復しています。)
税関手前で降ろされますが, 税関を越えたらまた乗れます。どこで待てばいいのか分からない場合, 乗り合わせた客と一緒に行動しましょう。キルギス側の税関で記入するものはありません。
カザフ側税関より 税関で記入するものはありません。問題なのは税関を通った後・・・
泥棒カザフスタン人が待ち構えています。奴らは外国人を見るや寄ってきて自分の車に乗せようとします。しかも$100とか言って。人を騙すことを何とも思っていない連中なので, 決して言うことを聞いてはなりません。無視をするのが一番の対策です。
とはいえ, キルギスから乗ってきたマルシュルートカが税関を通過するまで一人で待つのは心細い。そこで乗り合わせた現地人と仲良くなっておくことをお勧めします。一緒にいれば奴らも近づかないし, 仮に騙されそうになっても横槍を入れて助けてくれますから。
[注意!]夜10:00から朝7:00まで, カザフ側の国境が閉鎖されるという噂あり。日中に通過することをお勧めします。

アルマトゥの到着地点は, サイランバスターミナル。ターミナル内には両替所とレストランと宿泊所があるので夜に到着しても金さえあればなんとかなります。宿泊所=サイラン , 5人部屋は一人1000Tenge。


カザフからウズベクへ [日付:2008/10/17] 要ビザビザ取得方法
カザフ側税関まで 最初に注意!ウズベキスタンとの国境ジベックジョルは第三国の外国人には開放されていません!
作者も失敗しました。通貨可能な地点はその国境よりも100kmほど西です。ちなみに, ジベックジョルの国境にも泥棒カザフ人がいるので, 国境に近づくのは避けたいものです。
さて, 西の国境に行くと税関を待っている大勢の人たちに出くわします。この人たちは泥棒ではありませんが, 賄賂役人はいます。私も$1払いました。釈然としませんでしたが, 税関では優先的に通してくれました。よかったのか悪かったのか・・・
税関では荷物検査をして税関の用紙を記入して終了。税関の用紙はロシア語か英語です。英語の用紙があるだけましかも・・・
ウズベク側税関より ウズベク側税関までは2kmほどの道を歩いて行きます。緩衝地帯ではろばを引いた少年がいて, 500Tengeで乗せてくれます。
税関ではすべての現金とT/Cの額を記入。印刷物があれば(本などを持っていれば)それも申告。検閲されます。申告書は税関のスタンプを押されて返還されます。これをもっていないと銀行でT/Cの両替や現金の両替ができません。さらに出国時に税関に提出するので出国まで大切に保管しましょう。
さてここにも泥棒ウズベク人がいます。タシケントまでのマルシュルートカはないとか言ってタクシーを薦めます。一台$100とか言ってますが交渉しだいで$10まで下がるそうです。
マルシュルートカはありますが少し歩かなくてはなりません。 税関の前の道をまっすぐ2kmほど歩くと左手に高速道路が見えます。高速道路の路肩に行くとマルシュルートカのバス停があり, 2000cymでタシケントのサビール=ラヒーモフまで行けます。
そこから地下鉄に乗れば市内のどこへでも行けます。(地下鉄では悪徳警官に注意!)


ウズベクからトルクメニスタンへ [日付:2008/11/05] 要ビザビザ取得方法
ウズベク側税関まで 最初に注意!国境を越えること自身には問題はありませんが, トルクメニスタンのビザをよく見ましょう・・・入国地点がFARAPになっているならブハラ近くの国境を通らなくてはなりません。ウルゲンチからダーシュオグズへ向かう人は要注意です。
作者はブハラからアラトー(Olat)を通って越境したのでその情報です。
朝7時ごろにブハラのカガン駅(ブハラの南東に位置する駅)からアラトー行きの列車が出ているので終点まで行きましょう。そこで乗りあいタクシー($10/1人)に乗って税関の前まで行けます。税関の前でも泥棒ウズベク人がいて, 両替を迫ってくるので無視して逃げましょう!ぐずぐずしていると腐った警備兵がやって来て賄賂を要求します。
どこへ逃げるって?近くにマルシュルートカが止まっているのでそれに乗り込むのです。800cymですが$1にもなりません。税関まえの橋を歩いてわたることはできないのです。
入国時と同様に税関で所持金の額を正確に記入しましょう。入国時に書いた申告書と一緒に提出します。
トルクメ側税関より ウズベクの税関からトルクメニスタンの税関まではかなりの距離を歩かなくてはなりません。イラン国籍の輸送車の列が延々と続いています。
税関では申請用紙を記入して, 入国税(法律により定められている)$12 を支払います。税関内で両替ができます。2008年現在, 闇レートと公定レートの差はありません!$1=14000Tm(トルクメニスタン・マナト)。よって, どこで両替しても同じです。私の場合一日$10相当のマナトがあれば十分でした。
最寄の都市はテュルクメナバード。交通手段は乗り合いタクシー以外にありません。言い値は$10だが$4まで値切れる。駅(テルミナール)まで行くように念を押しましょう。変なところで降ろされたらかなわない・・・


トルクメからアゼルへ [日付:2008/11/01] 要ビザビザ取得方法
トルクメ側税関まで 作者は船でアゼルバイジャンのバクーへ行きましたが, イランビザがあればサフラスを通ってマシュハドへも行けます。
テュルクメナバードから歩いて港まで行けます。結構歩くので, タクシーで行ったほうがよいかも・・・港を出て北東方向へ行き, 南東方向へ曲がる道との交差点付近を目指す。右手(南側)に住宅街があって, その向こうに線路があるので, 線路に沿って東へ進む。
フェリー乗り場に着いたら, 職員か待合室のお客さんに聞いてリストに名前を書いて待つ。運が良ければ当日乗ることができますが, 運が悪ければ3日待つ場合もあるようです。私は港で1泊しましたが, ビザが切れる前だったので問題なし。旅先で知り合った友人はビザが切れて税関の中で何泊かしたそうです。
港にはレストランがあるので, 飲食には困らないでしょう。水を頼むと1.5リットルのペットボトルを渡されるから, わざわざ街中まで会に行く必要はないわけです。とはいえ食料と水を買ってから港へ向かうのがよいでしょう。
アゼル側税関より 船は貨物船なので荷物優先です。よって荷物が多い場合や危ないものを運んでいる場合は乗客は乗れないわけです。リストに名前を書いておけば優先的に船に乗れる, というわけです。
で, 乗船までの流れですが 1. Kacca(カッサ)で引換券をもらう。
2.税関を通過する。申告書は書かなくても良いけど荷物検査はあります。
3.貨物船の後部に怪しいおじさんがいますが, この人が船長・・・怪しすぎたので近くの警備兵に確認を取りました(笑)この人に $90 払う。アゼルバイジャン人は$9。それ以外は$90だそうです。
4.客室に入って職員にお金を払う。$2の部屋は洗面台付の4人部屋。$20出せばトイレとシャワー付のキャビンに泊まれます。なお, $20以上の額を言われたら“ぼったくり”だと思ってください。現地人がそう言ってました。
アゼル側税関では簡単な質問(アルメニアに行くか?など) を受け, 荷物検査のみ。入国申請用紙はありませんでした。税関を出た後白タクの勧誘はなく少し拍子抜け・・・イチェリ=シャハル (旧市街) へはバクー駅まで歩いて行き, 地下鉄で“Baki Soviety”まで行くことができます。


アゼルからイランへ [日付:2008/11/11] 要ビザビザ取得方法
アゼル側税関まで イランとの国境はアースターラーという町の中にあって, 町の南を流れる川を挟んでイランと接しています。
アースターラーまでは鉄道で行く場合とバスで行く場合があります。鉄道の場合は2等寝台車が3アゼルマナト(Azm)。でも外国人が買うのは難しいようです。私は断念しました。チケット売り場はカオスでした。というか戦場ですね。やっと順番がまわってきた!と思ったら「隣へ」とか言われるわけです。ありえない。
バスで行く場合, バクーの中央バスターミナルからバスでレンケランへ行き, そこからアースターラーまで行きます。
バクーの長距離バス乗り場へは旧市街から65番のバスで行きます。0.2Azm。 レンケランまではマルシュルートカで5時間ほど。5Azm。作者は夜中にレンケランへ着いたので, やむなくタクシーでアースターラーまで行きました。10Azm。税関前にホテル (というかただ寝るだけのところ) があり, 10Azm。交渉したら $10 でもよいと言ってくれました。$2値引き。
朝税関へ行くと, イランへ行く人が長蛇の列をなしています。大きな荷物を持っていないので先に行かせてくれました。親切。税関では荷物検査すらなくてパスポートのチェックを除けば素通りできそうな雰囲気でした。
イラン側税関より イラン側税関は超親切。荷物が小さいので優先的に通してくれました。手荷物検査はあったけどちょっと見ただけで終了。ちなみに, 旅先で知り合った友人は, 別室へ連れて行かれて顔写真を取られたらしいです。なんでだろう?
イラン側のアースターラーへ着いたらアゼルバイジャンマナトの両替をしましょう。この町以外, すべてレートが悪いです。ここなら1Azm=12,000で換えてくれる。ちなみに, 銀行では両替してくれません。親切なイラン人に両替商のところまで連れて行ってもらいました。最初は警戒してたけど, 大丈夫でした。両替レートも良い。
ここからテヘランまではバスで行けます。8時間で8万RL。タクシーで高速道路の路肩まで行き, バスを捕まえる。タクシーは2万RL。ちなみに, 1万RL=100円ほどでした。安い!
テヘランの西バスターミナルで下車。バスターミナル前に南北方向へ伸びる大きな道路があるのでバス停まで行って Sadeghieh という地下鉄の駅まで行けば市内へ到達できます。あるいは現地の人に聞いて, Imam Khomeini Sq. (イマームホメイニー) 行きのバスを教えて〜というと喜んで教えてくれます。イラン人は大体親切です。(泥棒野郎もいるから警戒心ゼロは危ないですが・・・)


イランからトルコまで[日付:2008/11/28] ビザ不要
イラン側税関まで とはいっても, 若干めんどくさくなってきたので, テヘランからイスタンブールまで鉄道に乗って一足飛び!なのでチケットの買い方や駅情報のみですが。
まず, 鉄道駅で国際線のチケットは買えません。旅行代理店へ行くように言われます。鉄道駅から北へ歩いて 500m ほど行くと左手に RAHE SAA DAT Agency という旅行代理店があるのですが正直分かりにくい。Rah-Ahan Sq からVallasr Avn.を北へ少し行くとMelli Bank があってそれよりも北, 一つ目の交差点よりも南にあります。[地図]
テヘラン発トルコ行きの列車は毎週木曜日の22:00発。料金はイスタンブールまで70万RL。所要時間は60時間を予定しているが, 実際は72時間を超える。食事は別料金なので事前に食料を買い込むのがよい。車内食は高いです。
駅情報ですが, 国際線のプラットフォームは, メインの駅を出て左 (西) にあります。改札が始まる前にパスポートと切符のチェックを受けておきましょう。
次に税関情報ですが, イラン側の税関は無く, 列車の食堂車で簡単なパスポートチェックを受けるのみです。超簡単。
トルコ側税関より トルコ入国の手続きは時間がかかります。おまけに暖房が貧弱で寒い!所要時間は2時間程度。まず, 手荷物を持ったまま列車を降りて税関の建物に入る。日本人のパスポートチェックは一瞬で終わりますが, ほかの乗客のそれに時間がかかるのです。
税関を出発して6時間ほどで Van Iskel (Iskel=フェリー乗り場)に到着します。ここでイラン側の列車からトルコ側の列車に乗り換えです。とはいっても列車を降りてフェリーに乗るだけでOK。面倒なことはないので大丈夫。
トルコ側の列車へ乗り込むと, 各自勝手に部屋を占領します。切符に書いてある指定番号は関係ないようです。私は4人部屋に一人でした。まさにプライベートルーム。ベットに横になって車窓を眺めることができました。贅沢。
イスタンブールにて。列車はアジア側の Haydarpasa 駅で停車します。ここからヨーロッパ側へフェリーはないので, Harem Otogar (Otogar = 駅) の近くからフェリーに乗ります。1.4トルコリラ(TL)。ちなみに Haydarpasa 駅にATMがあるのでそこでトルコリラを下ろせます。(Visa or Mastar, 三井住友銀行の国際キャッシュカードもOK。)


トルコからブルガリアまで[日付:2008/12/11] ビザ不要
トルコ側税関まで ルーマニアの首都ブカレストまで, 私は列車で行きました。
チケットは Sirkeci 駅構内にて買えます。路面電車の停車場が目の前にあるのですぐに場所はわかります。切符売り場にはやる気の無いおっさんが座っているけど, とにかくこいつから買うしかない!例えばこんな感じ
さて, トルコ側の税関ですが, 入国時と同様に税関のある建物まで歩いていかなくてはなりません。ただし暖房はめっちゃ利いているので寒くはないです。しかも迅速。パスポートを見せるだけで終了。
税関を通過したらその駅で乗り換え。ここで注意ですが, 乗務員に乗車券を渡したらきちんと返してもらいましょう。私は危うく乗り損ねるところでした。(詳細)(リンクの最下部の記事をご覧ください。
ブルガリア側税関より トルコ側の税関からブルガリア側の税関まではかなりの距離があります。若干不安になるほどです。ブルガリア側の税関では列車を降りる必要は無くて, 職員がパスポートをチェックするだけで終わります。
ブルガリアの職員はきちんとしてました。いい加減なトルコ人とはだいぶ違います。


ブルガリアからルーマニアまで[日付:2008/12/11] ビザ不要
ブルガリア側税関まで 特に何も無いです。車内でのパスポートチェックのみ。
ルーマニア側税関より ブカレストまでは一本道ですが, 列車は70分も遅れて到着します。ブカレストに到着したとき, ブタペスト行きの列車に乗らないといけないのに, 乗車まで残り時間は20分でした。ここにも泥棒ルーマニア人がいます。ブタペスト行きの列車は無いと嘘をついて自分の車でホテルへ連行しようとしますが, 信じるわけないっちゅーねん!あまりにしつこいので肘鉄を食らわせて逃げました。周りの現地人に「やくざ」って言われましたが否定も弁解もせず。


ルーマニアからハンガリーまで[日付:2008/12/13] ビザ不要
ルーマニア側税関まで トルコでブタペスト行きの列車のチケットを購入したにもかかわらず, ブカレストからブタペストまでの座席は予約されていません。よってブカレストで座席を予約しなおすか, 直接車掌に言って 10 ユーロで指定席を買う方法があります。時間が無かったので後者を選択。
税関へ到着すると, 職員が列車内でパスポートチェック。どの都市からやってきたのか, ルーマニアに知り合い入るか, などと聞かれる。麻薬の取締りを兼ねた尋問らしい。
ハンガリー側税関より 税関ではパスポートチェックのみ。シェンゲン協定により, この先EU圏を出るまで国境でのチェックは一切無い。ブタペストの駅に到着すると構内に westen union の両替所があるけど, レートは悪い。銀行にはATMもあるのでそれを利用するのがよい。

国境越え情報はこれでおしまいです。EU圏内では国境はあってないようなものなので, 必要ないでしょう。これ以降の各都市間の移動方法はここから各国のページへジャンプしてください。


それでは皆様お気をつけて, そしてよい旅を。

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